【Scout-Plusブログ連載第一弾】生成AIを活用してスカウトの効率化を図るには全プロセスを自動化しないと意味がない件について(Part.3)
第1回目では、ダイレクトリクルーティングの概要と、部分的な効率化だけでは成果が伸びにくいという点について触れました。続く第2回目では、生成AI導入の現状や課題をデータとともに確認し、企業の多くが「思ったより効率化しきれていない」実態をお伝えしました。 いよいよ、第3回目ではなぜ「結局、スカウトプロセス全体を自動化しないと効果を実感しづらいのか」をより深く掘り下げていきます。
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第3回:結局、スカウトプロセス全体を自動化しないと効果を実感しづらいのか
こんにちは。スカウトに特化したAIエージェントScout-Plusを運営するPluslabの中里です。
第1回目では、ダイレクトリクルーティングの概要と、部分的な効率化だけでは成果が伸びにくいという点について触れました。続く第2回目では、生成AI導入の現状や課題をデータとともに確認し、企業の多くが「思ったより効率化しきれていない」実態をお伝えしました。
いよいよ、第3回目ではなぜ「結局、スカウトプロセス全体を自動化しないと効果を実感しづらいのか」をより深く掘り下げていきます。
工数があまり削減されないのは、作業自体の大変さよりもシンプルに“作業回数が多い”から
生成AIを導入しても、意外に工数削減が限定的になっている理由をわかりやすく説明するために、実際の業務フローを可視化してみました。
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まずは、生成AI導入「前」の業務フローです。並べてみると、思っていたよりステップが多いんですよね。
で、これを生成AIに依頼した場合のフローを作ってみると、こうなります。
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「あれ?あんまり変わってない? むしろ作業手順増えてる!?」
ということに気づきます。
これは採用領域に限らず、AI導入“あるある”だと思うんですが、特定の作業負担は減る一方で、AIに入力するためのプロンプトを考えたり、AIから出てきた結果をチェックしたり、今までなかった工程が生まれちゃうんですよね。
もちろん、求職者のフィルタリングや文章作成の負担は減りますが、プロンプト設計や評価方法をしっかり組み立てるとなると、別の手間がかかるというわけです。
生成AI導入のカギは、プロセス全体の“完全自動化”を目指すこと
私たちも自社プロダクトを作り込む過程で痛感したのですが、生成AIを導入するときは、「一部分だけ効率化して満足」ではダメなんです。大切なのは、できるだけ“丸ごと一連の業務プロセスをAIに任せられるか”という視点。
ダイレクトリクルーティングの場合、1人当たり数分~数十分の作業でも、それを大量にこなさなきゃいけない。部分的に効率化しただけではまだまだ手が足りなくて、結局「全部まるっと自動」で回せないとあまり効果を実感しにくいというのが現状です。
ただし、実際に「完全に放っておいてもスカウトが送られ続ける」状態を実現できると、想像以上のインパクトがあります。私たち自身もその体験をしてみて、「これがAI時代のサービス提供価値なのか!」と感動したほどです。
放っておいてもスカウトが回る仕組みがあると、
- 人事の工数削減になる
- 実行量が増えて成果が出やすくなる
- 作業量が安定するので成果の見立てもしやすい
- PDCAが回しやすくなる(データがどんどん貯まる)
- 戦略設計に時間を注げるのでさらに成果が上がる
といった、いいことづくめのループが生まれやすいんです。
まとめと次回予告
シリーズ第一弾では、ダイレクトリクルーティングの現状や、なぜ「思ったより効率化されていない」のか、というリアルな実態を共有しました。
第二弾では「生成AIをどう活用すれば、完全自動化まで持っていけるのか?」というテーマで、もう少し突っ込んだ話をしていきたいと思います。
お楽しみに!